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用語解説

用語 解説
ガストレア がすとれあ 突如現れ、世界を壊滅に追い込んだ異形の生物の総称。赤い目と醜悪な外見が特徴で、高い再生能力を持つために通常兵器での殺傷は不可能である。通常ステージⅠからステージⅣに分類される。

▼神崎先生のコメント
「人類にとって何が恐怖か――自分が頂点だと思っているのは、ゾンビなんです。カラスの死体を庭に置いておくとカラスが近づかないという話があるように、人間にとっても一番怖いのは同族の死体。それが襲ってきたり増えたりするというゾンビは、今のところ発明された恐怖の中で一番のものなんですが、そのまま落とし込んだらゾンビモノになってしまうので(笑)、描きたかった『差別』というテーマから逆算して生まれたのが『ガストレア』なんですよ」

ガストレアウイルス がすとれあういるす 遺伝子情報を書き換えるウイルスで、ガストレアを生み出す力を持つ。感染した生物は体内浸食率が50%を超えると形象崩壊を起こしガストレア化する。


▼神崎先生のコメント
「ガストレアは、ウイルスに感染してからの成長度合いによって、通常、ステージⅠからⅣに分類されます。元になった動物の『因子』によって大まかな形状が決まり、複数の因子――たとえば鳥と蛇の因子を持っていると、見た目も鳥の羽と蛇のしっぽを持ったキメラ的なモノに変化して、ステージが上がっていくんです。ほかにステージⅤ――『ゾディアック』と呼ばれる特殊なガストレアも存在しています。11体が存在していて、物語開始時には2体が撃破されているという設定ですね」

バラニウム ばらにうむ ガストレアが嫌う磁場を発生し、その再生能力を阻害する金属。人類がガストレアに対抗しうる唯一の手段として使われている。

▼神崎先生のコメント
「黒い架空金属で、本作のタイトルにもなっている通り、銃弾などに加工されて、プロモーターやイニシエーターの武器になります。火山地帯で多く産出される金属で、日本は『資源の呪い』と呼ばれるほどに有数の産出国なので、エリアを囲むモノリスも世界で一番大きかったりします。外国はもう少し壁が低かったりするかもしれません」

民警 みんけい 民間警備会社の略称で、ガストレアへの対抗手段を持ったスペシャリスト集団。通常、プロモーターとイニシエーターの二人一組=ペアで行動する。


▼神崎先生のコメント
「イニシエーターとは、生まれながらにガストレアウイルスと、その抑制因子を持ち、高い運動能力と特殊能力を得た子供たちのこと。プロモーターはイニシエーターに指示を出す司令塔の役割と同時に、幼い彼らの精神的な支えともなります。それぞれのペアは、国際イニシエーター監督機構(IISO)という組織によって、その強さと実績を基にした『IP序列』で管理されています」

東京エリア とうきょうえりあ 日本に残された5つのエリアと呼ばれる人類居住区のひとつ。日本には他に北海道、仙台、大阪、博多に存在し、世界にも同様の地域が複数ある。

▼神崎先生のコメント
「エリアはガストレアが嫌うバラニウムで作られた巨大な板――モノリスに囲まれた居住区で、人類はこの中に逃げ込んで暮らしています。東京エリアは四十三区に分かれていて、当然、一区を中心とした危険の少ない内地ほど栄えています。モノリスに近い外周区は、ほとんど廃墟です」

呪われた子供たち のろわれたこどもたち ガストレア大戦後に生まれた『無垢の世代』の中でも、ガストレアウイルスを持って生まれた子供たちのこと。現在のところ、女の子しか確認されていない。


▼神崎先生のコメント
「本作のテーマである『差別』を受ける側が、ガストレアウイルスを持つ子供たちです。大戦を経験し、身近な者を失った経験を持つ『奪われた世代』の中には、ガストレアに対する憎しみから、彼らを激しく差別する人たちがいるので、外周区の廃墟や下水道に隠れ住むことが多いのです」

IISO あいあいえすおー 国際イニシエーター監督機構(International Initiator Supervising Organization)の略称。現在、20万組を超える世界中のプロモーターとイニシエーターのペアが登録されている。その名の通り、イニシエーター――ガストレアウイルスとその抑制因子を持ち、人を超える力を発揮する「呪われた子供たち」を管理監督し、プロモーターとのマッチングや、ペアのランキングなどを行っている。
IP序列 あいぴーじょれつ イニシエーター=プロモーター序列(Initiator/Promoter)の略称。世界中のペアに対してランク付けされているもので、その総合的な戦闘能力、実績から判断される。民警――特にイニシエーターは対ガストレアの貴重な戦力でもあるため、その活動に際しては序列に応じた機密情報へのアクセス権限や有事における擬似的な階級などの特権が与えられている。
プロモーター ぷろもーたー 民警に所属する人員の中で、イニシエーターとペアを組み、ガストレアとの戦闘にあたる者のこと。イニシエーターが幼い少女であることもあり、作戦における司令塔的役割と同時に、彼女たちを教え導く精神的支柱となることが多い。一方で、イニシエーターの戦闘力と生命力の高さから、彼女たちを道具のように手荒く扱う者たちもいる。
イニシエーター いにしえーたー ガストレアウイルスとその抑制因子を持ち、高い戦闘力を有した「呪われた子供たち」の中でも、民警としてガストレアと戦うことを選んだ者たちのこと。ウイルスの元になった動物の特性を受け継いでおり、たいていは人を超えた高い運動能力と再生能力を持つ。能力を使用する際に瞳が赤く光るほか、稀に動物に由来する外見を持つ者もいる。また、能力の使用はウイルス侵食率を上げるため、普段は侵食抑制剤の投与によってそれを抑えている。
ガストレア大戦 がすとれあたいせん 2021年、未知の生物であるガストレアの強襲を受けた人類が、国土の大部分と数えきれない死傷者、行方不明者を出した末に敗北を喫した戦いのこと。これ以降、人類は世界各地の特定の区域をモノリスで囲い、ガストレアにおびえて隠れ暮らすことになった。


モノリス ものりす 人類の居住区である各エリアの外周部分を等間隔で囲っている巨大なバラニウム製の金属板のこと。発せられる特殊な磁場によって、ガストレアの侵入を防ぐ役割を果たしている。東京エリアは高さ1.618キロメートル、幅1キロメートルのモノリスによって、周囲数百キロメートルを、10キロメートルおきに囲まれ、護られている。


奪われた世代 うばわれたせだい ガストレア大戦の惨劇を経験した人たちのこと。ガストレアの脅威に怯え、近親者を殺され、生活基盤の全て失うなど、例外なくガストレア大戦によって大切なものを奪われた経験を持つため、こう呼ばれている。そのため、ガストレアに対する憎しみは深く、ガストレア因子を持つ『呪われた子供たち』への偏見と差別の大きな原因ともなっている。
無垢の世代 むくのせだい ガストレア大戦後に生まれた人たちのこと。母体内でガストレアウイルスに感染した『呪われた子供たち』もこの世代に含まれる。大戦終結からまだ10年しか経っていないため、皆、幼い子供であるが、呪われた子供たちの中には差別と偏見によって生活の場を追われ、外周区の地下に住まう『マンホールチルドレン』となっている者も多い。


ステージⅤ すてーじふぁいぶ ステージⅣまでとはまるで比べるべくもない規格外、最大級のガストレアで、バラニウムの発する磁場の影響を受けない特異な個体のこと。ガストレア大戦において驚異的な力で世界を滅亡へと導いただけでなく、モノリスの破壊によって『大絶滅』を引き起こす存在として恐れられている。通称『ゾディアック』。その名の通り、黄道十二星座の名を冠されており、現在、11体の存在を確認(『巨蟹宮(キャンサー)』のみ欠番)。これまでに『金牛宮(タウルス)』、『処女宮(ヴァルゴ)』の2体が撃破されている。
天誅ガールズ てんちゅうがーるず 「ブラック・ブレット」の世界で女の子たちに大人気の、四十七士をモチーフにした魔法少女アニメ。藍原延珠も欠かさず視聴している大ファンの1人。 詳しくはこちら


七星の遺産 ななほしのいさん 感染源ガストレアに癒着したアタッシュケースの中に入っている封印指定物。具体的な情報は明らかにされていないが、ステージⅤのガストレア『ゾディアック』を呼び出し、ガストレアに対するモノリスの結界を破壊して『大絶滅』を引き起こす鍵となるらしい。
新人類創造計画 しんじんるいそうぞうけいかく ガストレア大戦時、対ガストレア用特殊部隊編成のために立てられたプロジェクト。ガストレアの脅威に対抗すべく、人間を機械化兵士として開発、運用することを目指していたが、『呪われた子供たち』の有用性から計画は廃止。その記録は抹消され、現在でも最高レベルの機密情報であるため、一般には都市伝説として語られる存在となっている。
ガストレア大戦時に開始された機械化兵士計画の、日本支部におけるプロジェクト名。ドイツ、日本、オーストラリア、アメリカの四カ国が参加、それぞれが独自の方法論で超人的な力を持つ機械化兵士の開発にあたった。蛭子影胤はステージⅣのガストレアによる攻撃を物ともしない絶対防御を目指したセクション16によって、里見蓮太郎は超人的な攻撃力を目指したセクション22によって開発されている。


天の梯子 あまのはしご ガストレアの脅威に対抗すべく作られた超巨大兵器。ガストレア大戦末期に完成を見たが、ガストレアの侵攻により施設からの撤退を余儀なくされ、試運転すら行われることなく終戦を迎えることとなった。
1.5キロもの全長を誇る線形超電磁投射装置――レールガンモジュールで、直径800ミリ以下の金属飛翔体を亜光速まで加速して撃ち出すことが可能。バラニウム徹甲弾を飛翔体とすることで、『ゾディアック』ガストレアに対する有効な対抗手段となり、東京エリアに襲来したスコーピオンを撃破したが、調整が不十分なままに使用されたことで、現在は復旧不可能な状態となっている。


ゾディアックガストレア・スコーピオン ぞでぃあっくがすとれあ・すこーぴおん 11体の存在が確認されている最大最強クラスのガストレア、ステージⅤのうちの1体。ガストレア大戦時に多くの被害をもたらした個体で、特徴的な鎌状の棘から『天蠍宮(スコーピオン)』のコードネームが与えられた。『七星の遺産』によって東京エリアに呼び出されたが、天の梯子からの長距離狙撃により討伐された。


ガストレア新法 がすとれあしんぽう 『呪われた子供たち』の基本的人権の尊重を謳った法案。ガストレアショックによる育児放棄や子殺しにはじまり、再生能力があるがゆえに激しい虐待を受けやすいなど、潜在的差別層である『奪われた世代』の攻撃対象となる『呪われた子供たち』の社会的地位向上と共生を目指したもの。聖天子が周囲の反対を押し切って提出した法案だが、依然として根強い反対勢力によって成立を阻まれている。
斉武宗玄 さいたけそうげん 大阪エリアの代表たる大統領。ガストレア大戦後の荒廃した大阪エリアを立て直した辣腕振りと、目的のためには手段を選ばない独裁者ぶりで知られている。日本エリア掌握のため、バラニウムを見返りとして、諸外国から資金・物資の供与を受けているなど、黒い噂が絶えず、菊之丞をもってしても与しづらいと言わしめる危険人物である。
四賢人 よんけんじん 機械化兵士計画推進のために招聘された、世界最高の頭脳を持つ四人の天才科学者のこと。統括責任者であるドイツのブレヒト・グリューネワルト、日本支部『新人類創造計画』の室戸菫、オーストラリア支部『オベリスク』のアーサー・ザナック、アメリカ支部『NEXT』のエイン・ランドが、それぞれ自分の専門分野を元にしたノウハウを駆使して機械化兵士を開発した。
シェンフィールド しぇんふぃーるど 四賢人のひとり、エイン・ランドが完成させティナ・スプラウトに与えた思考駆動型インターフェイス。脳に埋め込んだニューロチップで、浮遊するこぶし大の球形物(ビット)――精密な観測装置を搭載した偵察機を操り、標的や周辺の詳細情報を得るシステムで、使用の際、脳に多大な負荷をかける代わりに、神業級の正確無比な射撃を実現する。


二一式バラニウム義眼 にいちしきばらにうむぎがん 蓮太郎の左眼にはめ込まれた義眼。超バラニウム合金の外郭にグラフェントランジスタ仕様のCPUを搭載した高性能コンピュータが内蔵されており、各種センサー類に加えて、脳の思考回数を数千倍に増幅するマルチプライヤー機能を搭載している。その使用により、時間経過を『遅く』体感できるため、相対的に高い反応速度を得ることとなる。


アジュバント あじゅばんと リーダーを中心に、複数の民警ペアで構成されたチームのこと。主に緊急措置として民警を自衛隊組織に組み込む際に適用される最小構成単位で、各アジュバントの上には軍団長が置かれ、全体を統括指揮する。アジュバントの総数が多い場合には、一定数ごとに中隊長を置く場合もある。この分隊運用システムは『アジュバント・システム』と呼ばれている。
アルデバラン あるでばらん モノリスの白化現象を引き起こしたステージⅣのガストレア。バラニウムを劣化させ、磁場発生効果をなくす効果を持った浸食液を生成、噴射できる極めて特異な能力を持つ。
ガストレア大戦時から個体認識されている珍しいガストレアで、ステージⅤ――ゾディアックガストレアのタウルスにつき従っていたことから、牡牛座の最も明るい星の名を与えられている。
七星村 ななほしむら 二〇二一年に消滅したとされる村。機密文書においても消滅したこと以上の記述はなく、一般には地図上からもその存在が抹消されている。現在はガストレアの跋扈する未踏破領域となっている飛騨山脈の麓、元長野県北部、元富山県との県境近くにあったらしい。『蛭子影胤テロ事件』で、ゾディアックガストレア・スコーピオンを呼び寄せる触媒となった『七星の遺産』と深い関連を持つと思われるが、詳しいことは明らかでない。
回帰の炎 かいきのほのお 東京エリア第四十区にある公園に設置された記念碑。第二次関東会戦でのガストレアに対する大勝利を祝い、同時にガストレア大戦のすべての犠牲者を慰霊すべく建てられた。さまざまな想いをこめて建てられたこの記念碑は、同会戦で使われた二千挺あまりの銃を鋳潰して作られている。
幻庵祭 げんあんさい ガストレア大戦で亡くなった英霊に感謝を捧げるべく、第二次関東大戦以降、行われるようになった慰霊祭。夜になると、参加者が自分で作った手のひらサイズの気球を一斉に浮かべるため、夜空が光で満たされる幻想的な光景が見られる。
第二次関東会戦 だいにじかんとうかいせん 東京エリアにおいて、自衛隊が初めてガストレアに快勝を収めた会戦。ガストレアが苦手とし、その再生能力を阻害する希少金属・バラニウムの装備を装備に組み入れ、万全の迎撃態勢を持って挑んだことが勝因となった。この勝利で戦線を大きく押し戻したことによって、東京エリアは今の広さを保持している。
プレヤデス ぷれやです ステージⅣガストレア・アルデバランが率いる巨大ガストレア。その正体は定かではないが、超長距離から一条の光を放ち、空か地かを問わず標的を焼きつくす『光の槍』での狙撃を得意とする。アルデバランと並ぶその脅威から、タウルスの中心星団の名を冠することとなった。
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